天文時計のアリア
2019年08月21日

天文時計のアリア
初めての記事になるので、初心者が触りやすそうなシナリオと雰囲気の作品をチョイスしてみました。ネタバレに関しては気にせずしていくスタイルになりそうです。
「天文時計のアリア」
割とよくある学園物のストーリーで学園内にある天文時計で歌を歌う、不思議な少女との出会いをきっかけに主人公が人として成長していくような物語です。
同時に少女は人ではない星霊と呼ばれる存在で、主人公との出会いをきっかけに人としての生活を選び人間として生きていくことになります。
主人公の人生観の変化・成長はラストまでいけば分かると思います。
少女アリアの人間になってからの「主人公を幸せにしたい」という思いを通して「人として生きることの意味」に葛藤するのは人ではないからこそであり、また、人間で会っても同じように葛藤を抱くだろうと思った。
主題歌の「星々の刻をこの掌に」はこの物語を凝縮したような曲でとてもいい曲かと思います。
簡単に壊れてしまう幸福な時間、けれどその中にあるたしかな幸福。
明日になると大切な人はいなくなるけれど、それでも前を向いて、傷を負っても前を向いて前へ進んでいこうと成長していく主人公とアリアの「このまま触れていたい」という思いを強く感じさせられるようで、この曲を聴きながら目を瞑れば二人のささやかで、それでいてありふれた日常の大切さを思い出させられます。
素敵な作品をありがとうございます。Campusさん。